あ、それってもしかして…。









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『ふふふ。まんざら私の妄想は外れていないようですね。』









『貧乳処女!…貴様。』









『あら~ん。悔しかったらあなたの部屋の中を見せてから反論してくださいな。』










『チッ…』









『お~ほっほっほ!やはり西川の妄想は完璧なのです。お~ほっほっほ!』









(10章part5参照)








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あ、あの時か!!(゚ Д゚;)










「おのれ…。腹黒王子め…。この恨み…おぼえてらっしゃいな。」









西川さんは彼方をギロリと睨みつけ、目じりに溢れる涙を拭う。










完全完敗の彼女を前にして、彼方は気持ち良さそうに背伸びをし始め、









「あ~~~スッキリしたぁ。じゃあ観奈、僕たちはそろそろ行こうか。負け犬の哀れな姿も拝めたことだしね。」









と言って、観奈の背中に腕を回した。










その途端、西川さんは立ち上がる。










「な、なんですってーーー!!」










思い切り怒りをあらわにして叫んだ西川さんの声が部屋と俺の頭に響く。