「さ、さっきも言ったけど。そのコレは事故だったんだよ。」









俺はもうあの出来事を『事故』として片付けるしかなかった。









すると西川さんが突然(´Д`).:*・.:’.∴カハッ!!と噴いた。









「…ひ、否定なさらないんですか?」









「え?」









「遠山君から腹黒王子の唇を奪ったことに対して…。」









「い、いやそれは。…否定というか」









「…ああ。そんな…」










俺が返事を曖昧にしたからなのか、西川さんはそのままバラの花びらの如く可憐に床に崩れ落ちた。









「そんなの西川は信じません。信じませんとも…。」









西川さんが床に両手をつき嘆くと、彼女を嘲笑う声が部屋に響く。









「あははは!貧乳処女!その姿、すごくいいねぇ。あ~なんか申し訳なくなってきたな~。遥のファーストキスもらっちゃって~。」









その笑い声はもちろん彼方様。










そんなドS王子様のふてぶてしい笑顔を西川さんは悔しそうに見上げた。









「う、ううう…。」









「あ、そうだ。これでいつかの因縁晴らせてもらったよ。」









「はっ…。」









い、いつかの因縁?( ´_ゝ`)