俺が彼方と観奈に呆れて、深いため息を落としたその時。









「とぉーやぁまーくーーーーーーん!!」









バタン!!









昨日から引き続きもう3度目となりますが、聞き覚えのある声と共に部屋の扉が開かれた。









その扉を開けた人物は、実に1日ぶりに見る…









「に、西川さん。」










変態のエキスパートの称号を誇る、西川さんであった。









「西川、ただ今戻りましたー☆」









西川さんは俺に笑顔で敬礼した。









うわ〜( ̄▽ ̄;)
たった一日しか彼女を見ていないのに、なぜかめちゃくちゃ久しぶりに会う気がしてならないんですが。









すると、彼女は俺に向かってダッシュで駆け寄ってきて、勢いよく手を握り締めてきた。









「遠山君が風邪で寝込んだと聞いて、西川、寮に戻ってから一目散に駆けつけましたわ。そ、その、大丈夫ですか?」









「え?」









西川さん…。寮に帰ってすぐに来てくれたんだ…(゜ω゜)
もしかして俺のこと、本気で心配してくれたのかな?









てかそもそも寮に戻って…って西川さん。昨日は寮に帰らなかったのか?
いったい彼女は今まで何をしていたんだ…?( ̄▽ ̄;)








「まぁ熱は高いけど。何とか大丈夫だよ。ただの風邪みたいだし。」









…って言ったけど。正直、いろんな意味で大丈夫じゃないけどね(-ω-;)








すると、西川さんは急に真剣な表情をして、









「いえ、私が心配しているのは遠山君の貞操のことですわ。」









と小さく首をふった。