「…。」








俺は頭の中の暴走を抑え、もう一度しっかりと寝ている彼方を見る。









…彼方は相変わらずぐっすりと眠っているし、俺の唇がまさか当たった(キスとは認めません。)なんて気づいてもいなさそうだな。









そうだよ。別に俺が慌てず黙ってなかったことにしちゃえば、何も問題ないじゃん( ̄∀ ̄;)









うん。そうだ。この場はそうしよう(`・ω・´)







そう…全てはなかったことに\(^o^)/








そう思うとなんだか心が軽くなり、安心するようにため息を吐く。









…と、その時。









トントン。









部屋にノック音が開く。









俺はハッとして振り返り、扉を見た。









あ、ヤマト兄かな?(゚∇゚ ;)








俺はそう思って、部屋の扉に駆け寄り、扉をゆっくりと開いた。









すると扉を開けてすぐ、美味しそうな匂いが流れ込んできた。








俺はその匂いで、『やっぱり、ヤマト兄だ。』と思った。
------だが。








「え?」









扉を開ききった瞬間、俺は目を見開き驚いた。









俺はてっきりヤマト兄が彼方の食事を持ってきたのだと思い込んでいたからだ。









まぁ、俺の予想通り『彼方の食事を持ってきた』ということは当たっていたのだが…。









そう、目の前に現れたのは…。