じょ、冗談じゃない!
41度も熱を出して、今にも死にそうな彼方を置いて帰れるわけないでしょうが!(゚ Д゚;)







「嫌だよ!俺は心配だからここにいる!」








「はぁ?!お前、僕の言う事…。」









「だってさっき彼方の熱計ったら41度もあったんだよ!それなのに一人になんかできないよ。救急車を呼んで病院に行くか、俺が傍にいて看病するか、どっちかにして?」









「…病院は駄目だ。」









「じゃぁ、ここにいる!」









彼方は何か言いたげに俺を睨みつける。
でもそうした行為すら辛そうにしている彼方を恐いと思うほど、俺はヤワじゃない!









「彼方、後でお仕置きならいくらでも受けるから、とにかくここにいさせてよ!?」









「…お前。」









必死で頼みこむ俺を彼方が困惑した目で見る。









とにかく彼方を一人にさせたくない。
俺の意思は硬く譲れなかった。









それがなぜなのかは正直わからない。









いつもは恐くて逆らえない、俺のご主人様。
この部屋だってもう二度と来たくなかったはずなのに…。








「ほら!もういることにしたんだから、いいよね!?」








そうしてお互い睨みあった後、彼方の身体からフッと力が抜けるのが分かった。








「…勝手にしろ。僕は寝る。あとうるさい。頭に響く。」









「ご、ごめん…。」









その時。









トントン。









彼方の部屋の扉がノックされた。