いや、そんなことより…。









俺はこの写真を見た時から、どうしても一つ気になっていた事があった。









それは、彼方のすぐ後ろに立っている男の人…。









なぜかその人の顔が黒いマジックでグシャグシャに消されているのだ。








これ…。何でだろう…(´・ゝ・`)
どうしてこの人だけ、こんな風にされているんだ?








俺がそう思って、さらに写真をマジマジと見たその時…。










「う…うう。」








「!?」









またも背後で彼方の唸り声が聞こえ、俺はとっさに2枚の写真を本の隙間にしまう。









うわあああああ(゚ Д゚;)今度こそ彼方起きたか!?
とっさに上手く写真をしまえたから多分バレなかったと思うけど…。









俺はドキドキしながらそぉ〜と振り返ると、いつの間にかかぶりきっていた布団が剥ぎ取られており、彼方の苦しそうな顔が見えた。








え?(゚ Д゚;)









俺はその彼方の苦しそうな姿を見た瞬間、本を床に置いて急いで駆け寄った。









「ちょっと彼方!?大丈夫?」









やっべー!すっかり忘れてたけど、彼方は41度も熱があるんだ。
しかもずっと寝てると思っていたから、まさかこんなに苦しんでいたなんて全く気づかなかったよ!(゚ Д゚;)








「うぅん…。」








ヤ、ヤバイな。すごい苦しそう…(^ω^;)
汗もすごいし…。これじゃ身体冷やしてしまうよな。









少し、タオルで身体を拭いた方がいいかも。









俺は部屋から持ってきたタオルを手に取り、布団をどけて彼方のベットに腰掛けた。