「うっ、やっぱり?分かった。起きたら聞いてみるね。」








『ごめんなさいね。ハルちゃんにまで迷惑かけちゃって。私も後で様子見に行くから…』








「あ、大丈夫だよ!!!彼方は俺が見とくから観奈はゆっくり休んでてよ。」









申し訳がる観奈を宥めながら、俺は電話を切った。








やっぱり観奈に電話して正解だった。








勝手に救急車を呼んだら、俺の命が危なかったぜ( ̄▽ ̄;)







…しかし。よくよく思えば、こうしてきちんと彼方の部屋に来るのは俺が奴隷にされたあの日以来だな。







正直忌々しい記憶しかないこの部屋には、2度と入りたくはなかった。








無意識に部屋をくるりと見渡す。









よく見ると意外に普通の部屋だな(゚∇゚ ;)(笑)








こんな時でもないと彼方の部屋を平和な状態で眺めることなんて出来ないと思った俺は、不謹慎ながら見回ることにしてみた。








おっ。CDとか結構持ってるんだ(〃▽〃)
彼方って何聴いてるのかなぁ…?








何気なく棚に置いてあったCDの一枚を手に取って見る。








( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!








申し訳ありません( ´_ゝ`)
先ほど申しました普通の部屋発言は撤回致します。








手に取ったCDには『日常会話105巻』と書かれており、ジャケットはあきらかに彼方が盗撮したであろうヤマト兄の写真だった。








やっぱり彼方のヤツ、変態ストーカーじゃね━━(゚д゚;)━━か!!