「それよりも約束してくれるわよね?」








「え?」









俺が見上げた先には、








「チーズケーキ。」








愛穂の優しい天使のような笑顔が待ち構えていた。








俺はその笑顔に後ずさるかのように喉を潤した。








「…あ、ああ!約束するよ!」








「ふふっ。約束忘れないでね。」








「う、うん。」









最高の苦笑いの俺は浮かべながらも、力強く頷いてしまった。








…あ( ̄▽ ̄;)








…い…勢いで言ってしまったよ(゚∇゚ ;)







あああああああ(゚ Д゚;)
俺ってば、デートという名のお礼の約束してしまった━━((((;゚Д゚))))━━!!







・・・・ってまだ追試合格したわけじゃないのに、まだ焦る必要ないじゃん、俺(; ´_ゝ`) 








「じゃあ、遠山君。私そろそろ行くね。また明日。」









愛穂がそう切り出すように言った。








「あ、うん。また明日。」








俺が頷くと愛穂は歩き出して俺のほうを向いた。








「…ふふ。今日は遠山君といろんな話できてよかった。」








「え?」








「じゃあ、またね。」








愛穂は最後にニコッと笑うと、俺に背を向けてその場から走っていってしまった。