「ん?遠山君?もしかして、追試の先生にお礼もなしのつもり?」








愛穂が押し黙った俺を不満そうに覗き込んだ。








はっ!おいおいおい!!
何動揺してしてるんだ、俺は!(゚ Д゚;)








デートって…俺が勝手に思いこんでるだけじゃん!
室長はただ俺にお礼してって言ってるだけだし…。








そう!これはデートじゃないんだ!
ただの追試の勉強を教えてくれたお礼なんだ!








俺は浮ついた気持ちを振り払うかのように2度強く首を左右に振る。








「い、いやそうじゃなくて!お礼する!てか、させてください!」








そして、愛穂に勢いよく頭を深く下げる。
すると…。








「あははは。」








その笑い声に俺は頭をゆっくりを上げる。








「本当に遠山君って純粋ね。」








「へ?」








笑い声の主である愛穂を見るたび、飛んできた言葉の意味がわからず俺は開きかけた唇を止める。







「…ううん。そこが遠山君のいいところなんだけど…。」







そもそも突然、異性に『純粋だね』なんて言われても、なんかピンと来ないというか。
純粋ってどういう意味で言ってるんだ…( ̄▽ ̄;)
いいところって…それ喜んでいいのかもわからないよ。








軽く頭を抱えながら、俺は疑惑的な視線で愛穂を眺めた。








「なんだよ、それ?俺、全然わかんないんだけど。」








「ふふふ。私が遠山君のそういうところがいいなって思ってるってコトよ。」








………( ̄▽ ̄;)






あの…(゚ Д゚;)
それ、ますますわかんないんですけど━━(*`д´*)━━!!