「ふふ。さ、早く図書館に戻って勉強しましょ。」








愛穂は立ち止まってキョトンとしている俺にそう言うと、再び階段を上がり始めた。









━━━と、その時。









「キャッ!」









愛穂が階段を2、3段上がり始めた時、彼女が足を滑らせた。









愛穂が悲鳴を上げた途端、彼女の体が崩れる。









う、嘘ッ!!Σ(゚д゚;)








「あ、危ない!!」









俺は叫んだ。









そして気づいたときには、体が勝手に動いていた。









「!!」








がむしゃらに動いた俺だが、倒れる愛穂の身体を両手で受け止める。








が、そのまま愛穂の体重に押しつぶされる様に、俺達は床に崩れていった。








『ドサドサッ』と身体がぶつかり合う音が周りに響き渡った。








「…。」








いてて…(´・ω・`;)
いきなり室長が階段から落ちそうになったから思わず飛び出してみたけど、結局彼女を受け止めきれずしまいだよ…。








「…いたた。…と、遠山君、大丈夫?」








愛穂の声が聞こえてきて俺はゆっくりと目を開いた。








するとそこには、室長の心配そうな顔があった。







よかった…(゚∇゚ ;)室長に無事みたいだな。







「うん。…なんとか大丈夫。」








俺は多少背中に痛みはあるが、心配している愛穂を安心させようと笑った。