「も~。ちゃんとわかってるよ!」








俺はヤマト兄の撫でる手を軽く払うと、『それに』と言葉を続ける。








「今日これから室長に勉強教えてもらうし。絶対全教科合格してみせるよ!」








そうだ。この後、図書館で室長に勉強を教えてもらう約束してるんだ。
室長には教室で待ってもらってるから、早く戻らないとかなぁ。








俺がそんなことを考えていると、ヤマト兄が腕を組んで口開く。








「ああ、日高か。あいつは成績いいからな。って言うより、お前勉強教えてもらうなら彼方に教えてもらえばいいじゃないか?隣の部屋同士で仲いいんだし。」







( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!







そ、そんな恐ろしいこと頼めるわけないって━━(゚д゚;)━━!!







っていうか、そもそも絶対に嫌だ!((((;゚Д゚))))







「あ、うん。そうなんだけどさ。彼いろいろと忙しいみたいで…。」








俺は適当に理由をつけて気まずそうに顔を背けると、ヤマト兄の『フッ』と笑う声が聞こえた。








「まぁ、俺が言うのもなんだけど、彼方は本当によく出来た生徒なんだぜ。優しくて、気がつかえて、何でも出来て…。」








え?








俺はハッとしてヤマト兄を見ると、そこにはヤマト兄の嬉しそうな顔があった。








「…ってこんな事言ったら、俺3-Dのみんなにおもいっきり睨まれそうだけどな。」








ヤマト兄は『あ、今のはあいつらには黙っとけよ!』と言って笑った。