***************







「そんなわけでヤマト兄。俺、生徒会に入ることになったからね!」








俺はエッヘンと得意気に笑い、胸を張った。








そんな俺を見て、ヤマト兄はしばらくキョトンとしていたが…。








「は、遥が生徒会………クッ…あははは!」








俺を馬鹿にするかのように大声で笑った。








「な!なんで笑うんだよ!」








「い、いや。なんかお前が生徒会って器じゃないっていうか…ははは。」








「それ、どういう意味?」








俺はヤマト兄ををギロリろ睨む。








「まぁ、そう怒るなって。とりあえず、ほら座れよ。」








ヤマト兄はなだめる様にそう言うと、自分の机のそばにあったイスを俺に差し出した。








俺はまだ納得はいかない顔をして、とりあえずイスに腰を下ろした。








━━実は今。俺は生徒会に入った事をヤマト兄に報告するため職員室に来たのだった。








「でも生徒会なら逆にいいか…。あの風間もいるし、俺としては安心できるかな。」









「ったく!すぐそうやってはぐらかす!それと何だよ!?逆にって!」








俺がまた怒り出すと、ヤマト兄はまた笑う。








「ははは。まぁ、深く考えるなって。そんなことよりお前来週追試だろ?ちゃんと勉強しろよ。」







ヤマト兄は俺を頭を撫でてきては、また話題を変える。








はぁ(´・ω・`;)
何だかんだ言って俺っていつもヤマト兄に勝てないというか、上手く手のひらで転がされてるよなぁ。