「…そうですわ。私がどんだけいつも和雅の事を想っていると思っておりますの?貴明だけにそんな風におっしゃるの…正直嫌ですわ。」








「そうか。それは嫌な思いをさせてしまったね…ごめん。」








会長はそう言うと、麻俚の手両手を取ってギュッとさらに強く握った。








「麻俚がいつも俺のことを想っていてくれてるのは、もう十分わかっているつもりさ。だけど、これだけは言わせて…?想いの強さは…。麻俚より俺のが上だよ。」








「和雅…。」







「麻俚…。」








二人がとろける様に甘く見つめあっていると、二人を包み込むように突如たくさんの美しい薔薇の花が現れた。








「ねぇ…アレ何?」








俺が会長と麻俚の別世界を横目に風間に冷め切った視線を送ると、風間が俺の肩にポンッと手を乗せた。








「ああ。あの二人はいつもああだから気にするな。」








(; ´_ゝ`) あの二人いつもああなんですか。
ああ、それにしても俺にも見えるあの薔薇の幻覚はなんなんですか!?