「おい。風間!」







その瞬間、会長はいきなり風間の名前を呼んだ。








「は?」








すると、今まで土下座していた風間が顔を上げた。








風間の顔を見ると、会長はニヤリと笑う。








「…ってわけで!あとは頼む!」







「はぁっ?」








会長の意味不明な発言に眉を寄せると、風間は飛び上がるように立ち上がった。







「はぁ?どういうことだよ?意味がわかんねぇって!」







風間は目の前の俺をよけて会長のいる方にズカズカと歩み寄る。







「いやー。俺説明苦手だからさ〜。俺の代わりに我が生徒会が3名しかいない理由、遠山君に教えてやってくれよぉ。」







「あー!だったら最初からそう言えって!それと自分で話振ったんだから、説明も人に頼むんじゃなくて自分でしろっていつも言ってるだろ!?」







風間が一喝すると、会長は手の平を合わせて『頼む!風間』と頭を下げた。







「…ったく、まぁ。いいけどさぁ。」







風間はそう言うと俺を見た。







「実はさ。ご覧の通りうちの生徒会長は大そうな変わり者でさ。生徒会長としては適しているんだけど、どうも生徒会に新しく入る生徒達はうまが合わないというか…次々とすぐに生徒会を辞めてしまうんだ。」








( ´_ゝ`)へぇ…。たしかに少し絡みにくい人だとは思いましたが…。