生徒会室に入ると、そこには予想外の展開が俺を待ち構えていた。







「え?」







俺は目を疑った。
なぜなら生徒会室の中には男子生徒が一人…そして女子生徒がもう一人各自机に着席して『お待ちしてました』と言わんばかりに俺を見ていた。







あれ?Σ(゚д゚;)
生徒会室に人がいるなんて、俺聞いてないぞ!







俺が困惑していると、肩にかかるかかからないかの黒髪に特徴のある個性的な緑のかかったサングラスをかけている男子生徒がいきなり立ち上がった。







「ようこそ!遠山遥君!我が生徒会室へ!」







男子生徒はバッと懐から扇子を取り出すと、俺目掛けて勢い良く開いた。







( ´_ゝ`)…はい?







これはいったいどういう事なんでしょうか?(^ω^;)








俺が状況を理解できず首をかしげていると、男子生徒は『フッ』と目を閉じて笑った。








「突然で驚ろかせてすまない。俺は北洋高校生徒会執行部会長の海颯和雅(アリュウカズマサ)だ。」







『海颯』(アリュウ)と名乗る生徒会長は自分の自己紹介を済ますと、続けて隣にいる女子生徒を手で指した。







「そこにいるのは、生徒会会計の麻俚君だ。」







『麻俚』と呼ばれた、黄金色の髪の巻髪に加えて清楚でおしとやかそうな女子生徒は立ち上がり、俺にお辞儀をした。