俺がそう考えていると、今度は風間がすまなさそうな顔をして口を開いた。








「それにしても、遥。その、悪かったな…。せっかくの昼放課に付き合ってもらって…」








「あ、ううん。いいよ。生徒会室で少し手伝うってだけなんでしょ?」








実は、俺がこうして風間と廊下を並んで歩んでいたのには理由があったのだ。








それは先ほど、昼放課になってすぐに風間に『どうしても遥に頼みたいことがある!』といきなり言われたのだった。







風間の頼みの内容を聞いてみると、『生徒会室で作業があるのだが、それを少し手伝ってほしい』というものであった。







まぁ、風間には日ごろお世話になってることもあり、俺は一肌脱ぐつもりで快く頼み事を引き受けることにしたのだ。








そういう訳で、今はその生徒会へ風間と向かう道中であり、すでに俺達は生徒会室を目前としていた。






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「へぇ。ここが生徒会室なんだ。」








生徒会室へと到着すると、俺が【生徒会室】の扉の上にある表札を見て感激の声を上げた。







俺、中学1年からアメリカの学校だったから、正直初めて【生徒会室】を見たよ(〃▽〃)






「そうだ。ここが生徒会室。…あ、ほら遥。とりあえず中に。」








風間が生徒会室のドアを開け、俺に中に入るように促す。








「うん。わかったよ。」








俺は風間に言われるがまま、生徒会室に足を踏み込んだ。