それから、ルンルンしながら上機嫌で学校に到着した俺。







しかし、そんな幸せな気分も長くは続かなかった…。







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「おーし、じゃあ先週の中間テストの個人成績表を返すぞ。」







ヤマト兄の言葉に教室がざわめく。








実は先週、俺が編入して初めての中間テストが行われたのだった。








この学校ではテストよりも先に成績個人表といって、点数と学年順位が記してある表を渡すことになっているそうだ。







ヤマト兄は教壇から離れ、窓側の前の席から順に次々と成績表を渡し始めた。







はぁ…(;^◇^;)
そういえば久しぶりに受けたテストだったけど、どうだったんだろうなぁ…。







ドキドキしながら待っていると、すぐに俺の手元にも成績表が渡される。







そして、やがてクラス全員に成績表を渡し終えるとヤマト兄は再び教壇に戻る。








「じゃ、これで朝のホームルームは終わりだ。」








ヤマト兄がそう言うと、起立!礼!と号令がかかり、先ほどよりも教室がざわめきだした。







俺の周りの生徒たちはそれぞれ仲の良い同士で、テストの結果であーだこーだと話している中、俺はひたすら成績表とにらめっこをしていた。








なぜなら、アメリカじゃ個人成績表なんてなかったから、初めて渡された成績表を見ても見方がよくわからなかった。







(えっと〜ぉ、ここに載ってる数字が順位?なのかな?)







自分の成績結果がどうだったかが分からず苦戦していると、ヤマト兄がいつの間にか俺の前に立っていた。