(あ!それと、大和君に迷惑かけないようにしなさいね。
あと、ちゃんと部屋の片付けはきちんとすること。
あとあと、もし学校でいじめにあったすぐらお母さんに連絡するのよ!いい?わかった?)



「…俺、もう高校生なんすけど…」



(ああ!もう、なんだか手紙かいてたら心配になってきちゃった〜〜!
お母さん、やっぱり心から応援できないかもしれない〜)


「結局どっちなんだよ!」



(…ってのは嘘です。といっても、心配してるのはほんとよ〜)



「俺は、母さんの方が心配だよ」



(新しい生活は、大変かもしれないけど何かあったらいつでも頼ってくださいね。
無理しない程度にがんばりなさい。それでは、また。
遥の返事待ってるわよ。母より)



「……。」



母の手紙を読み終え、遥は書面を閉じる。



そして心に思う。



(母さん…)



(なんで今時メールとかじゃなくて、手紙なんだ…)