あ、そういえば( ̄▽ ̄;)
観奈が倒れてた時、通路に観奈の物らしき携帯電話が落ちてて、俺が拾ったっけ?
きっと倒れる寸前の時に最後の力をふりしぼって彼方にメールを送信したのだろうな。







「何よ!私が覚えがないんだから、いくら証拠出されても知らないわよ!馬鹿!」








ついに追い込まれた観奈が逆ギレし始める。








「はぁ?間違いなく馬鹿は君だよ!だったら、自分の携帯の送信履歴を見てみろ!」









そう言い合う二人が、お互い喧嘩腰で歪みあったその時…。








「あの〜。お取り込み中申し訳ないんだけど…。」









宇宙が彼方と観奈の間を割り込むように入り込んできた。







『ああ?何?』








間に入ってきた宇宙を、彼方と観奈は同時に座りきった鋭い目で睨んだ。








「ふ、二人して恐い顔しないでよー。」








宇宙は殺気に満ちてる彼方と観奈に苦笑いした。








「晃月君。いったいどうしたの?」








とりあえず、ここは俺が代表になって宇宙に聞いてみました。








すると宇宙が俺の方を向き、咳払いしてから口を開いた。








「あのね。今、急に決まったんだけど。実はアタシ、明日から出張で沖縄行かなきゃいけなくなってね。で!今からマネージャーが迎えに来るし、出張の準備しなきゃいけなくなったから部屋に帰るわね。」









宇宙は俺達にニコリと笑うと、『そんなわけで、またね☆シーユー!』と嬉しそうに手を振って、食堂の出入り口に向かった。