ちょ…。ちょっと待て…よ(゚ Д゚;)
彼方はこの蘭藤荘の住人であり…そして、何よりも俺の隣の部屋…。



ア、アイドルが俺の隣の部屋ですと━━(゚д゚;)━━!!



って、おいおいおい!( ̄▽ ̄;)
ちょっと待てよ!落ち着け俺!落ち着けーー!



「だからさ。これからお隣り同士仲良くやろうよ!…あ、そういえばクラスの席も前後だよね。」



「え?…あ。う、うん。」



ニコニコと笑う彼方に、俺は重なる混乱で気疲れした弱弱しい返事を返すことしか出来なかった。



「あはは。これからよろしくね、遠山君!」



彼方はそう言うと俺に手を差し出した。



「う、うん。よろしく。」



そんな差し伸べてきた彼方の手を、俺は緊張で少し震えた手で握った。



「そういえば、遠山君は早瀬先生の知り合いなんだよね?」



「え?」



彼方の次なる質問に俺は目を丸くした。



早瀬先生?
ああ、ヤマト兄のことか(゚∇゚ ;)


そうだよな( ̄▽ ̄;)
ここに住んでる学生にはヤマト兄が前もって俺の事を話してるよね。



「うん、そうだよ。昔からの知り合いになるのかな。」



俺がなんとか先ほどよりは自然と返事をすると、彼方がまたニコッと笑った。



「そうなんだね。早瀬先生がいろいろと君のこと話してくれたからさ。」



「え!いろいろ!?」



彼方の言葉を聞いて、俺の心臓がドキッと高鳴った。