***************







「…で、君たち…。覚悟はいいよね?」








彼方が殺気を発しながら笑顔で俺達を上から見下ろす。








そんな彼方の目の前には、宇宙、俺、観奈の順に並び、綺麗に正座させられていた。








てかなんで俺まで━(゜Д゜)━ッ!!!(泣)








「も〜、カニャリン。そんなに怒らないでよ〜。」








俺達3人の中で最初に口開いた勇気ある者は、宇宙であった。








「晃月…。その呼び名で呼ぶなっていつも言ってるだろ!」








うわ〜( ̄▽ ̄;)
宇宙の奴、本人目の前にしても、いつもカニャリンって呼んでるんだ。すげぇ。








「も〜。そんな怖い顔しないで、まずは落ち着きなさいってば〜。」









「落ち着けるわけないだろ?僕がいないからって、昼間から泥酔するわ。3人で輪になって僕の悪口言うわ。いったいどう言うつもりなんだよ。」








ちょっと待て!
俺は何も言ってないぞ!!








「ど、どういうつもりも何も、ついテンション高まってやってしまったと言うか…。わ、悪気はなかったのよ!…その、ごめんなさい。」








観奈が申し訳なさそうに、頭を下げる。







すると、彼方はフンッと鼻で笑った。








「何言ってんだよ、観奈…。今さら謝っても無駄だよ。それに僕は今日の件で特に君には失望させてもらったしね。」








「…え?し、失望?」








観奈は眉を寄せて首を傾げた。