「ちょっと!観奈、さっき吐いたばかりでしょ?まだ飲むのはやめたほうがいいよ!」








俺は一応観奈を止めてみようと試みたが、そんな俺を無視して、彼女はビール缶を幸せそうに頬に当ててすりつけている。








(*`_´)カッチーン…。









「だーからー!観奈!もうだめだってば!」








そして俺は、観奈に近づいて缶を無理矢理奪おうと手を伸ばすと、彼女は俺の手をサッと避ける。








「えー?嫌よ。お酒はね、吐いてから改めて飲むのが、また一段とおいしいのよ!」








観奈は、俺にプイッと背を向けて缶を開けるとビールをグイグイっと飲み出す。








おいおい!それ完全に玄人の発言だよ━(゜Д゜)━ッ!!!







「あ〜。おいしい!本当に幸せっ!」








くぅ〜っと気持ち良さそうに観奈が叫んだ。








「はぁ…。俺は心配して言ってるのに…。」









もはや止めることの出来ないお姫様に、俺は呆れてため息をこぼした。








観奈の奴、本気でお酒が好きなんだな…。
それも異常なまでに(`‐ω‐´)=人はそれをアル中と呼ぶ







さすがにここまで来ると、今更未成年がどうこうなんて話がどうでもよくなるな…。








俺が呆れ返っていると、宇宙が俺の肩を叩き首を横に振った。








「ハルハル、酒を持ったこの女には何を言っても無駄よ。もうほかっておきましょ。」








「…うん、素直にそうすることにするよ。」








俺は宇宙に今まで以上に力強く頷いた。