「はるちゃん…。」








「よかった。生きてた…。」








「う、うぅっ…。」









観奈の意識が戻ってすぐ、彼女は顔をしかめて気分が悪いのか、急いで口に手を当てた。








「ちょ、大丈夫!?もしかして気持ち悪いの?」








俺がそう言うと、観奈は2、3度強く頷いた。








おいおい、大丈夫かよ!?
なんだか体も熱かったし、もしかして胃腸風邪とかかな?








「はるちゃん……み、水……。」








観奈の弱弱しい声が聞こえてきて俺の焦りはさらに増した。








「え?水?水が欲しいの?」








観奈は先ほどのようにまた頷く。








ど、どうしよう。
水が欲しいと言われても…。この辺りですぐ水があるのは…








俺はオロオロしながら周りを見渡すと、ある事に気づいた。








そうだ!食堂っ!!(`・ω・´)
たしか、食堂には小さな流し場があったはず…。









俺は観奈を両手で抱き上げると、食堂に駆け込んだ。