「あ、そっか!寮の部屋も隣同士だもんね。席も前後だし、仲良くなるわけか。」







「あ、あははは。そ、そうかも…」







本当は出会った初日にして、彼方の奴隷となったので嫌でも一緒にいることが多いなんて、とてもじゃないけど言えないよ(´;ω;`)







「あ、そういやさ。彼方ってバスケ部だけじゃなくて、他の部活も助っ人で参加することあるの?」








「え?本人から聞いてないの?」









「う、うん。俺今日の練習試合の事も今さっき聞いたんだ。」








俺がそう言うと、愛穂は『へぇ、そうなんだ』と頷いた。








「うーんと…私も直接本人から聞いたわけじゃないんだけど、どうやら菅谷君は試合で人数が足りない時とかに臨時で出場を頼まれることが多いみたいね。」








ああ( ´_ゝ`)
臨時で部活の大会に出る彼方を心から尊敬いたします。







「例えばどんな部活に参加してるの?」







「え?た、例えばね〜。そうだな。私が知ってるのは、サッカー部、柔道部、剣道、水泳…あとたしかバレーくらいかしら。」







(´・ω・) ;:*・.::ブッ
か、彼方さん。いくらなんでも出来すぎです!







「しかも、菅谷君は大会に出るだけじゃなくて、ちゃっかりチームを勝利に導いたり、個人戦でいきなり準優勝を取ったりしちゃうのよねぇ。」








「え?準優勝?臨時で出場してそれはすごいね。」







ちなみにそれはうわべの言葉なんだけどさ( ´_ゝ`)
まぁ、俺はぶっちゃけ彼方だったら余裕で優勝してもおかしくないと思うけど…。