「じゃ、そういうわけだから。」







「ああ、うん。試合がんばって。」








俺がそう言うと、彼方は俺に背を向けて教室を出て行った。







はぁ( ̄▽ ̄;)
なんだかんだ言って、彼方は性格には問題あるけど、その他は完璧だもんな。








「菅谷君、今日のバスケ部の練習試合に臨時選手として出場するんだってね。」








すると突然、俺の真横から声が聞こえた。







「うん。そうなんだってさぁ。さすが学校の何でも出来ちゃう王子様だよなー………ん?って あれ?」







俺は聞こえてきた声にそのまま返事をしたが、ハッとして声が聞こえてきた俺の真横を見た。







そこにいたのは…。







「うわぁっ!なんだ、室長か…。」








クラスの室長である愛穂だった。








愛穂はいつの間にかすぐ後ろにあるロッカーにもたれ掛かって、俺を見ていた。







「なんだ室長か、だなんて失礼しちゃうわね。」







「ご、ごめんごめん。俺、鈍感だから全く気づかなかったよ。あははは。」







俺が笑うと、つられて愛穂もクスクスと笑い始めた。








「フフフッ。それにしても、ほんと遠山君って菅谷君と仲がいいわよねぇ。」







「え!?」







俺は愛穂にいきなりそう言われて、ビクッとした。






( ´_ゝ`)ああ。
残念ながら、俺と彼方は仲が良いとか悪いとかそんな平和な仲じゃないですが…。