「何だよ。今日はやけに質問攻めしてくるなー。」







「だって、ついて来たもののまったく話がわからなかったから…。」







だって!やっぱり気になるんだもん(^^;)






「ふーん。そう。」







「ふーん。そうって!どういう関係か教えてくれないの?」







「なんで?別に教える必要ないじゃん。」







「そんなぁ〜〜。」








ショックを受けて嘆く俺を見て、彼方はクスクスと笑いだす。







「ふふっ。まぁいいか。じゃあそんな遥がかわいそうだから簡単に教えてやるよ。」







「え?ほんと?」








俺が嬉しそうに彼方の顔をじっと見ると、彼方は軽く咳払いをして話始めた。







「実はね、あの双子はとある大企業の御曹司なんだ。」







「え?そうなの?」







って。御曹司って!金持ちのおぼっちゃまってことか(゜ロ゜;)






た、たしかに今思い返してみると、あの双子、品があるというか、話し方とかも丁寧だったししっかりしていたな。
(俺と話してた時だけどさ)







「で、僕の母親がそこの社長さんと知り合いで、小さいころから会う機会が多かったんだよ。言ってみれば、お前と早瀬先生みたいな関係、かな?」








「へぇ…。そうだったんだ。…ってそんな昔からの仲だった子達にあんな突き放すような事を言ってよかったの?」








あのやり取りを見て、前もって関係がこじれてましたって感じはしなかったもんな。
まぁ、未咲君は初めから喧嘩腰だったらなんとも言えないけど。