「ほんと羨ましいぜ!俺なんて副室長とかしか呼ばれないんだぜー。



くぅ〜!っと声をあげて悔しがる風間に、愛穂が首を傾げた。



「あら?でも後輩からは副会長〜って呼ばれてるじゃない?」



(・ω・)…ん?副会長?



「実は、風間君はこう見えて生徒会役員なのよ。」



俺が眉を寄せると、愛穂がご丁寧に即答してくれた。



「こう見えては余計だろ!」



「でも立派だと私は思うな、副会長さん。」



「…く。馬鹿にされてるのになんか言い返せない!」



へぇ…。風間はクラスの副室長だけでなく、生徒会の副会長もやってるんだ。



「でも副会長やってるなんてすごいな。」



俺が風間の意外性に感心すると、また風間の目がキラキラと輝き出した。



「そ、そうか!遥!お前、イイヤツだな!じゃあ今度、お前を生徒会室に案内してやるよ!」



風間は俺の手をガシッと両手でつかんだ。



「うん、案内してよ。」



俺に自然と笑顔がこぼれた途端、愛穂が俺達の間を割るように口開く。



「もう!風間君はすぐに調子に乗るんだから。だめだめ、遠山君。案内されてもろくなことないわよ?」



「あーもう!なんなんだよ!今日の愛穂さん、俺にきびしすぎじゃねー!?」



「あははは…。」



風間のその一言で、俺達3人の間に笑いが起きる。