「あはは。そうだね。騒ぐのはちょっと良くないかな。とりあえず、場所を変えようか。」







笑い声の主である彼方が俺たちに提案した。







彼方の言葉に双子は、険悪といわんばかりの嫌な表情をしている。







だから、なんなんだよ!
だけど、なんとなく…なんとなくなんだけど…。
いや〜な予感がするのは気のせいだろうか…。








そんな気持ちを胸に俺は、彼方たちと共に人のあまりいない旧校舎の階段下に移動をした。







っていうか…。彼方のやつ、なんでわざわざ場所を変えるとか言い出したんだろう…?







(;゚ Д゚) …てか、それ以前に俺も一緒に来てよかったのかな!?







いったいこれから何が起こるんだよ…。







「ここなら良さそうだね…。」







彼方が静かにそう言って、ここに来て初めて伏せていた顔を俺たちに見せた。







「二人とも、ほんとに久しぶりだね。…2年ぶりくらい?」







その顔は懐かしさに浸り、とても穏やかだった。







え?何?
彼方のやつ、この双子と知り合いなのか?







俺がそう疑問に思った瞬間。







「まさか、この学校に入学してたなんてね…」







彼方の表情が激変した。