「へぇ。そうなんだ。風間がねぇ…」







相変わらず風間には感心するけど、俺はわざわざ謝りにきてくれた未咲君にも感心させられるな。






さっきは彼の事を活発的みたいなことを思ったけど、見た目以上にしっかりした礼儀正しい子なんだなー。







俺がそう思ったその時だった。







「は~るかっ☆」








俺の背後から声が聞こえ、俺は振り返る。








「何してんの?」







振り返ったそのすぐ後ろには彼方がいた。







「ああ。彼方。実はさ…」








俺が今の状況を説明しようとしたその瞬間…。








「すっ!菅谷彼方ぁ!?」







突然、未咲が彼方の名前を叫んだ。







未咲の声で廊下が一瞬静かになり、少しざわつき始める。







俺は事態が飲み込めず、口をポカンとあけた。







「なっ!ななな、なんでお前がここにいるんだよ!」







「み、未咲っ!だめだよ。ここでそんな大きな声を出しちゃっ…」







彼方に突っかかるように前に体を乗り出す未咲を、希沙羅は必死で止めるように両腕をつかんだ。






(;゚ Д゚) …ど、どういうことだ?
いったい、何が起こったって言うんだ?







俺がさらに混乱し始めたその時、俺の後ろからフフッと笑い声が聞こえた。