「もうホントなら今すぐにでもいじめに行きたくて、ウズウズしてるよ…。ほんと遥は最高の奴隷だよ…。ふふふっ」
「ちょっと彼方。さすがにそれはドSの領域を超えた変態よ…。」
性的に問題がありそうなおかしい幼馴染みの姿に、観奈も一線を引いた目で眺めた。
「そーれーにっ!今からは駄目だからね!私と飲むんだから!」
振り下ろした観奈の人差し指の先が、彼方の頬の擦れ擦れで止まる。
「…ふぅ。わかってるよ。」
もちろん冗談だよ!と、彼方はため息を落とし観奈の隣に並んだ。
「でも、彼方。はるちゃんが来てから本当に楽しそうよね。」
しみじみと思い返すように観奈が言った。
すると彼方は観奈への返事を考えるように少しの間目を丸くしていたが、やがて満足そうに頷いた。
「うん。楽しいよ。遥にはいろいろ感謝しなきゃね。僕のこの退屈な日常に革命を起こしてくれたんだから…」
俺にとってはかなりの問題発言である彼方の言葉だが、観奈にとっては何だか自分のことのように嬉しいらしく、微笑んだ。
「ふふっ。革命かぁ~。本当にそんな感じするな。あ!ほら。彼方だけじゃなくてくるみもはるちゃん来てから毎日楽しそうだしね。」
「あ?貧乳処女…?」
観奈とは反面、彼方は西川さんの名前が出ると眉を寄せた。