「あ、そうだ。じゃあ、遥も一緒にどう?」







俺がいろいろ考え事をしてる矢先、彼方が俺にそう聞いてきた。







そう誘われたわけだが、俺の答えはと言うと…。







「行かないよ!俺は未成年且高校生ですから。」







あえて未成年且高校生を強調してやったぜ。
この学生寮…ほんといつか絶対問題になると思うよ。







「それにもう眠いから、俺は寝るよ!」







そう!俺は今すぐ寝たいくらいお疲れなんだ。
今日もマジでマジで冗談じゃないことばかり…。
これ以上俺を疲れさせないでくれっての!







俺が行かないと答えたからか、彼方が何か企むようにニヤニヤして俺の耳元でボソッと耳打ちする。







「え?いいの?たぶん酔っ払った僕らのすっごい所見られるかもしれないのに…。」







( ゚д゚)すっごい所…?そ、それって…







彼方の一言で、俺は不埒な考えを頭に浮かべてしまい、顔を真っ赤にさせてしまった。







(;゚ Д゚) …って!俺、何考えてんだ!







「なななな!何言ってんだよ!そんなの絶対見たくない!」







「あはは。そうなの?ざ〜んねん。遥が来た方が盛り上がるのになー」







なんの盛り上がりだよ(`‐ω‐´)






「あーもうとにかくそういう事なんで、また明日!お休みなさい!」







俺は少しいい加減な言葉ではあるが彼方にはっきり告げると、さっさと扉の取っ手に手をかけてゆっくりと扉を閉めた。







扉の締め際に観奈の「はるちゃん、おやすみみなさーい」と言う声が聞こえた。







バタンッ。







俺の部屋に扉が閉まる音が静かに響き渡った。