「まぁ、彼方だけじゃなくて、このクラスには他にもう一人すごい奴がいるけどな。」



なんの前触れもなく風間が突然話題を変えた。



へぇ(゜∇゜ ;)
このクラスには、凄い生徒がまだいるんだ。



でも、彼方という男子生徒だけでもすごいというのに他にどんなやつがいるんだろう?



「あら、副室長。自分のクラスの自慢大会?」



「別にそういうわけじゃないけどさ〜。なんとなく教えたくなったと言うか…。」



風間は少し間をあけて、あ!それにさ…”と言葉を付け足した。



「遥はまだクラスのこと全然知らないんだぜ。だから俺達が教えてやんなきゃ。」



風間がそう言うと、愛穂がクスッと笑う。



「ふふっ。風間君は本当に世話好きね。遠山君、迷惑だったら言ってやってね。」



「なんだよ、愛穂。ノリ悪いな!…あ、でもたしかに遥が迷惑なら話すのはやめるけどさ。」



「あ、俺は大丈夫だよ。で、どんなやつが他にいるんだ?」



正直、俺のクラスメイトにどんなやつがいるのか気になる。
むしろ、教えてくれるのは好都合だ。



俺が風間にそう聞くと、風間は嬉しそうに話し始めた。



「実はな、このクラスにはとある有名人が在籍してるんだ。」



「有名人?」



「そう!某ファッション雑誌のカリスマモデル。」



「マジで!それは、すごい!」



俺と風間の会話に愛穂がため息をつき、呆れている。