俺の解説が終わるころには、ズーンとした空気の中で俺は両手と両膝を床についてさらに挫折していた。







すると、彼方が挫折している俺を無視して口開いた。








「あ、そうか!それならお前と貧乳処女が一緒にいる理由も納得できるな。」








「え?」








俺がちょちょ切れる涙を腕で拭いで顔を上げると、彼方がニッコリと笑う。








「まず普通の恋愛経験者の男子は、あの手の変態には関わらないようにするからね。」








ガ━━(゚Д゚;)━━ン!!!







彼方の痛恨のトドメの一言で俺はさらに床に崩れ落ちた。







そ、そんなあぁあぁあぁ。







「まぁ、そんなに落ち込むことないよ、遥。それは、しかたがない事なんだから。お前が悪い事じゃないよ。」







俺の崩れゆく肩に、彼方はポンッと手を乗せてきた。








「彼方…。」







てか、彼方さん。
俺を落ち込ませたのは紛れもなくあなたですが(´_ゝ`)






「僕も悪かったよ。恋愛経験のないお前にずいぶんと酷な話をしちゃってさ。」








彼方が差し伸べた手を取り、俺はゆっくりと顔をあげ、崩れた体制を元に戻す。








意外にも彼方にも俺に悪いと思うことがあるんだなぁ。
謝る内容は、少し俺を馬鹿にしてるけど…。








だがこの時、俺はまさかこの後に彼方の一言によって、再び挫折させられるとは思いもしなかった。








「それにしても、貧乳処女に、能無童貞か。あはは、これは傑作だな!」








(^ω^)の、能無童貞…?







(^ω^)…。








俺のことか━━(゚Д゚;)━━!!!