「あのさぁ、遥。この僕がわざわざ嘘をついてまで、お前にそんなこと言うわけないだろ?」







彼方はそう言うが、俺はその言葉を信じる事が出来なかった。








「いやいや!絶対嘘!そうやってまた俺をからかおうとしてるんでしょ?」








そうだ。いつだって、彼方は俺をからかって来た。
だから今回もきっと…。








「いや、事実だけど?」








( ゜∀゜)・∵ブハッ!






まだ俺を騙す気ですか!?







「うー。だから、そんな嘘に俺はもう騙されないって。…てかそもそも彼方と観奈は付き合って…」








「…るわけないだろ!それに僕が好きなのは早瀬先生。なんでそれなのに、わざわざ他の女と付き合うなんてめんどくさいことしなきゃいけないんだよ。」








俺の言葉に上から被せるように彼方は言うと、ため息を落とした。








「そ、そうだけど…。でも。」







って待てよ。







なんか変だな(-.-)







はっ!これってもしや今回もドッキリじゃない…とか?







俺がそんな事を考えていると、俺の左頬に痛みが走った。







「イテッ!」







彼方が俺の頬をまたもや引っ張ったのだ。







「あのさ〜遥。いい加減そろそろ現実を受け入れてくれないかな〜?そういうのうっとうしいんだけど。」







「で、でもさぁ…」







でも。信じるにしたって、俺には納得なんて出来ないよ。







「だーから、受け入れろって!僕と観奈は幼なじみだけどセックスする仲。わかった?」








違う。
そうじゃなくて…。