『すべての元凶はお前だろがぁぁぁっ!!!!!!!!』
俺と彼方がそう叫ぶと、西川さんはチェッと少し舌を出した。
「えー。ちょっと言いたかっただけなのに、そんなに怒らないでくださいよぉ。」
エヘッと西川さんが笑うと、彼方がドンッと床を片足で踏みつけた。
「お前のそういうところが、さらに僕の怒りを高まらせるんだよ!」
「あ〜ら?そうなんですか?私はてっきり観奈の愚痴を長時間聞かされた後だからそんなにイラついているのかと思っていました。」
西川さんがいかにも意味ありげにそう言うと、今までイラついていた彼方がピクリと反応した。
「は?そんなわけないだろ!…いい加減、妄想もたいがいにしろよな。」
彼方は、動揺する様子はないが、ふいに西川さんから目をそらした。
それを西川さんは見逃すはずもなく、ニヤリと勝ち誇ったように笑った。
「はん!隠しても無駄ですわよ!どうせ、今あんたの部屋にはベットで眠るお姫様がいるんでしょ!」
西川さんの問題発言に彼方だけではなく、俺もビクリと反応した。
お姫様って…まさか観奈のことか…?('A`)
もしそうなら、まさに西川さんの妄想に近いな…。まっ、それは彼方に限ってないだろうが。
なーんて思いながら俺は彼方を見ると、彼方は真っ青な顔をしていた。
もしかして…マ、マジなんですか?(;^ω^)
俺がドギマギして彼方を眺めていると、彼方が首を横に振り、顔を上げて西川さんをニラんだ。