そして、彼方は俺を引き寄せるようにむなぐらをつかんだ。







「遥〜。いい加減この貧乳と関わるのをやめろ。でないと、僕は今後お前に何するかわからないからな!!」







俺の耳元で放たれたその言葉に俺はブルッと震えた。







き、気のせいだろうか((;゚Д゚))
彼方さんいつもよりイライラしてらっしゃる気が…。








「ち、違うんだ!俺が西川さんと関わるというか、俺の行く先行く先になぜか彼女がいるんだよ!」







「何言い訳しちゃってるの?貧乳処女とここまでつるんでおいてよく言うよ。」








「違う!俺は被害者なんだってぇぇぇええええ!!」







冗談じゃない!また誤解紛いかよぉおおおお!







俺の部屋でも、保健室でも、お風呂でも…。
なぜか西川さんは俺の目の前に嵐の如く現れる。







それは、もちろん彼女の好意で…。







だから、俺は悪くない!悪くないんだ!







俺は必死で首を横に振って訴える。
すると…。







「やめて!」








西川さんが大きな声で叫んだ。








俺たちはその声を聞くと、反射的に彼女を見た。








俺たちの視線が集まると、西川さんは目に涙にためて言葉を続けた。








「私のために争わないで!!」








( ´_ゝ`)…?








俺と彼方は、意味不明な西川さんを見て、もちろん目を点にして黙り込んだ。








だがやがて俺達は、お互いゆっくりと顔を見合わせて、同時に口を開くのだった。