「うふふ。西川の妄想は以上となりますが、遠山君、いかがでしたか?」







西川さんは満足そうに瞳をキラキラさせて、俺に意見を求めてきた。








俺はその瞬間に、今まで溜まっていた何かが一気に込み上げてきて爆発した。








「あのさー、正直言わせていただくけど…」







「はいっ☆」








西川がテンポ良く返事をすると、俺は大きく息を吸い込んで、その息を一気に吐き出すように口開いた。







「あのさぁ、西川さん!」








俺は、そう叫ぶと続けて言いたい事を西川さんにぶつけた。








「…そもそもそれってどういう設定なんだよ!訳わかんねぇ!わかんねーつーの!?」







「二人は何を競うんだよ?彼方と観奈に限って、そんな馬鹿みたいなことは絶対にありえない!」







「何が詳しく妄想だ?完璧だ?俺は全然納得いかねぇっての!!以上!」








俺が全てを言い終えると、西川さんが瞳をパチクリさせてキョトンとしていた。








…はぁはぁ。








くそっ!
一気にしゃべったから息があがる…。








はっ!(◎-◎;)
てか、ちょっと待てよ!
俺としたことが、西川ワールドについつい我慢ならずつっこんでしまったじゃないか!
しかも、かなりエキサイティッドに!(笑)






「あ、ごめん。…今のは、その…俺っ」







俺は、なんだか恥ずかしくなってしまいふいに言い訳しようとすると、西川さんがニッコリ微笑んだ。







「あら、遠山君。大丈夫ですよ。」








その西川さんの言葉に、俺はホッと胸を撫で下ろしたが、彼女の言葉はそこで終わらなかった。