するとヤマト兄がため息を落とし、そっぽを向いた。
「はぁ…。見つかった場所がそんな所かよ。聞いて呆れた…」
「ははは。まーいいじゃねぇか。見つかったんだし。一件落着ってことで!」
大樹さんがそう言った途端、ヤマト兄は再び大樹さんの方を向き、睨み付けた。
「鍵を忘れた張本人が言うなよ!悪いけど俺はまだそのことは許していないからな。」
「え?そうなのーヤマト〜。」
「当たり前だ!」
あれ?
二人の話がよくわからないけど、もしかしてヤマト兄と大樹さん、喧嘩でもしてるのかな?
「あれ?大樹さんたち、これからお出かけですか?二人で☆」
ヤマト兄と大樹さんの間にグイッと入り込むように、西川さんが笑顔で言った。
西川さん…。
今確実に”二人で”を強調しましたね。
「ああ。そうだよ。」
西川さんの質問に太一さんがうなづいた。
すると西川さんは、何か思い付いたのか、ポンッと両手のひらを合わせる。
「あ!もしかして、これから太一さんの家に行く、とかですか?」
「…え?あ、ああ。そうだけど…」
( ´;゚;ё;゚)・;''.、ゴフッ!
こ、こいつ!
すでに何か知っていやがる!
「え?西川さん、何でわかったの?」
俺はわかりきっていたが、ごく自然になるようにわざと西川さん聞いた。
すると西川さんは、ヤマト兄達の腕の辺りを指差した。