あ…。そうか。
さすがにこんな時間に女子生徒を部屋に入れてるとなると、教師であるヤマト兄には怒られて当然か。







って、西川さんが勝手に俺の部屋に来たんだけどな…。








「ご、ごめん。ヤマト兄。じ、実はさ…」








俺が事情を話そうとしたその時だった。








「…遥が……遥がこんな時間に女の子を部屋にいれるなんて…」








なぜか突然、ヤマト兄は首を何度も横に振り、ブツブツと呟きだした。








(; ´_ゝ`) …ヤマト兄。完全に俺の事スルーしてる。








そして、ここからヤマト兄の思いこみがエスカレートしていくのだった。








「いや!こんなの俺の遥がすることじゃない!不純だ!何かの間違いに決まってる!」








ヤマト兄が叫んで、両手で頭を抱えた。







(^ω^)俺の遥?








「…ぁ。それとも俺の知らない間に遥がこんな不純に成長していたのか…?」








少し錯乱しているヤマト兄が、俺のことじっと見ている。








うわ━━(゚Д゚;)━━!!







完全に誤解を招いてしまったよ━━(゚Д゚;)━━!







「はっ…。もしかして、すでに西川さんとそういう仲に?」








ヤマト兄が小さい声で呟くと、西川さんがそれはそれは嬉しそうに口開いた。








「はい。私達!早くもそういう仲なんです☆」








この誤解の難解度を上げる、問題発言を。








その瞬間、ピシッと空気に亀裂が入った気がした。








そして、ヤマト兄の瞳が真っ白に染まっていた。