「どうにかして、その情報を手に入れたいのですが西川にはもうお手上げなのですよ。はぁ…。」







西川さん…。
そんなにこの寮の住人の個人情報を手に入れて、何を目指しているんだろうか。








「じゃ、じゃあ、彼方に直接聞いてみればいいんじゃないの?さすがに幼馴染みだし。」








「あの腹黒王子が誰も知らない観奈の情報をこの西川に教えるわけないじゃないですか。」







た、たしかに。
あの彼方が西川さんに教えるわけがないか…。








「だから、きっと観奈には大きな秘密が隠されてて、それを腹黒王子が守る必要がある何かがあるのですよ。」








「はぁ。大きな秘密ねぇ…」








たしかにここまで知ってしまうと気になると言えば気になるけど…。








「私は、絶対に理事長がらみだとにらんでいるのですが…」








「え?」








西川さんがボソッと口にした言葉に、俺はハッとする。








「…あ、いえ。今のは気にしないでください。」








西川さんは何もなかったようにニッコリと笑う。







ったく、なんなんだよ。
本当に毎回意味わかんねぇって!








はぁ(x_x)
そんでもって、結局何が何がしたいんだよ…。西川さんは…。