「私には腹黒王子が何かしらから観奈を守っているように見えるのです。」








「守る？」







守るってどういう意味？
それは悪い男からってことか？
俺はまだ出会って間もないから、そんな風には感じたことないけど…。







すると、西川さんは俺が理解する間もなく、とんでもないことを話し始めた。







「はい。思えばおかしいなって思ったんですよ。あんなストーカーするまでヤマト先生のことが好きな腹黒王子が観奈と身体の関係を持つまで手をかける必要があるのだろうかって…」







「え！えええええっ！！」








か、身体…？？？







そ、それって…








俺はふといつかの西川さんの言葉を思い出した。







『某巨乳とは幼馴染みの壁越えちゃって…』








はっ…
もしかして、某巨乳って…







「あああっ!!そういうことだったのか！！」








俺は、今までわからなかったことが手に取るように把握できた。








その瞬間、一気に俺の体内が熱くなり、顔が火照った。







「あら？遠山君、もしかして気付いてなかったんですか？」







真っ赤な顔をしている俺に西川さんがキョトンとしていた。







「だ、だって！ふ、二人は幼馴染みって…っていうか、そもそも二人は好き同士の関係だったの？」








お、幼馴染みでそんなことしちゃうなんて！
絶対普通じゃありえないでしょ！！