一時間目は、ヤマト兄の担当科目である日本史だった。



久しぶりの日本語で行われる授業が懐かしく思える。



それからあっという間に授業が終わり、放課となった。



放課になったので、俺は新しい教科書などの整理をすることにした。



「遠山遥君!」



その時、いきなり俺の名前が呼ばれた。



目線を上げると、そこには背が高く、スラッとしたさわやかそうな男子生徒がいた。



その男子生徒は俺と目が合うとニカッと笑う。



「初めまして。俺は風間貴明。このクラスの副室長をやってるんだ。よろしくな!」



風間という男子生徒は、手を差し延べてきたので、俺はその手を握った。



「こちらこそよろしく。」



あれ?(゜∇゜ ;)
こいつ、なんだか雰囲気が、なんだかヤマト兄に似てるな…。



そんな事を考えてると自然と手が離れる。



「そうそう。昨日は歓迎会に行けなくてごめんな。」



「え?」



俺は風間の言葉に驚いた。



「実は、俺も蘭藤荘に住んでるんだ。」



なるほど(゜ω゜ ;)
こいつが同じ学生寮に住んでる一人か。



「これからクラスも寮も一緒なんだし、仲良くしような!」



「うん、ありがとう!」



風間は、なんかいい人そうだな…。
蘭藤荘は、少し変わった寮だと思ったが、風間のおかげでほんの少しだけ寮の印象が変わった気がしそうだ。