「じゃあ、遥。また明日な!」







「うん。また明日!おやすみ!」








俺と風間は、互いに軽く手を振るとそれぞれ別れた。








それから、俺は自分の部屋の前までやって来ると、扉の鍵を開ける。








ガチャッと音をたてて、俺は部屋へと入り、中に入ってすぐ近くにある部屋の電気のスイッチを押した。








すると、俺の部屋がパッと明るくなった。








が。その瞬間。
俺の目は点になった。








「え?」








「遠山君!おかえりなさいませ。」








そこに俺を待っていたのは、先ほど入浴場を追い出された西川さんだった。








西川さんは、部屋の中央で正座をして、俺に向かってペコリと頭を下げた。








またあんたか━(*`Д´)━ッ!!!







俺は顔をひきつらして彼女を見ていると、西川さんが顔をあげて、エヘッと笑った。







「西川さん…いたんだ」








俺はそれ以上何も口にすることはできなかった。







なんか毎回、西川さんにつっこむのも疲れる。







そして毎回疑問に思うが、きちんと施錠した俺の部屋にどうやって彼女は侵入したのだろうか。







ていうか。
むしろ、なんだかこの状況だんだん慣れてい来てないか?俺。








「はい。実は西川、遠山君と少しお話がしたくてずっと待っておりましたの。」








西川さんの笑顔に俺がつられて笑うことはなかった。