俺はなぜか気になってしまい、前の席の男子生徒の肩を軽くポンッと叩いた。



なんで俺がいきなり突発的に行動したのか、正直今思えばよくわからない。



俺が肩を叩くと、すぐに亜麻色の髪の男子生徒は振り向く。



自分で男子生徒を振り向かせておいて、なぜか一気に緊張が高まった。



「えっと…これからよろしく。」



ぎ、ぎこちない…(´_ゝ`)
自分から声かけておいて恥ずかしいぜ、俺。



だがそんな弱冠焦る俺に、男子生徒はニッコリ笑った。



「よろしくね。困ったことがあったら何でも言ってよ。」



その男子生徒の笑顔が目に入った時、俺は初めてキチンと男子生徒の顔を見た。



亜麻色の髪に、綺麗な瞳、鼻筋も美しいというか…。男子生徒は、かなりの美男子だった。



「ん?どうしたの?」



はっ!
俺としたことが、男なんぞに見とれてしまった( ̄▽ ̄;)
な、なんて恥ずかしい!



「べ、別に何も。ははは…き、気にしないで。」



「そう?」



「う、うん。」



そして男子生徒は再びニコッと笑うと、俺に背中見せ前を向いた。



ふっ…振り返り様も可憐だ( ̄▽ ̄;)



気になって話かけてみたが、少し話をして更に気になった俺であった。