「まぁ、この寮は北洋高校の理事長が作った寮だからかわかんないけど、やたら作りが凝ってるんだよなぁ。」







風間は、そう言いながらシャワーの前の椅子に腰かけて、シャワーの蛇口をひねった。








「へぇ、そうなんだ。」








てか、この学生寮って、あの藤岡先生が作った寮だったんだ。








「あ、そういえば…」








俺が風間のとなりのシャワーの椅子に座ると、風間が何か思いだしたのかそう口開く。








「何?」








「今日の昼は…宇宙探しを手伝ってくれてありがとな。」








「え?」







あ、そっか( ̄▽ ̄;)
思えば今日の昼にカリスマモデルを探してたのは、そういや風間からの依頼だったな。








「しかも、その宇宙探しの最中に遥の頭にボールが当たったんだよな…。なんか頼んだ俺せいだよなってずっと思ってたんだ。本当にごめんな。」







風間はそう言うと、頭を下げた。








「な!ちょっと風間!いいよ!そんな、謝らないで!」








「いや!謝らせてくれ!俺にだって責任あるから。」








風間は、さらに深く頭を下げた。








俺は、そんな必死の風間に弱冠あせりながら首を横に振った。








「もういいよー。ボールが当たったのも俺がボーっとしてたのが原因だしさ。俺、結局何ともなかったんだし…。」








すると風間はガバッと頭をあげた。







「ほんとか?お前、本当に何ともなかったのか?」







風間が真剣な表情で俺に言った。
よっぽど俺のことを心配していることが伝わってくる。