「ああ、そうだったのか!それは知らなかったな。」








風間も知らなかったのか…。
ヤマト兄、せめて連絡網回しておいてくれよ〜。








「で、圭先生と遥はこれから風呂?」








切りがついた所で、風間は改めて俺と圭先生に聞いてきた。








すると、圭先生が横に首を振り、軽く両手を上にあげた。








「いんや、俺ははるちゃんの初めての入浴場!の様子を見に来ただけ。」








圭先生…。初めての入浴場ってなんですか(´_ゝ`)
それにあなたがここにいる理由は、そもそも違いますよね?








「そうだったんですね。じゃあ、遥は今から風呂に入るのか?」







「う、うん。」









俺がうなづくと、風間はニカリとさわやかに笑った。







「じゃあ、俺も入る!」







「え?」








俺はいきなりの展開にまたポカーンとなる。








すると、風間は俺に近づいて来て、ガシッと俺の肩に腕を回す。








「だって俺の時間、お前の次だし…。別にいーじゃんよ!」







そのまま、俺は風間の腕に巻き込まれるようにグリグリ押さえつけられる。







「うわっ!ちょっと風間。」







「おし、遥!一緒に入ろうぜぇ〜!」







俺と風間がそう絡み始めると、圭先生はすっと歩きだし、俺たちをすり抜ける。








「あ、圭先生も一緒にどうですかぁ?」








すれ違い様に、圭先生に風間が声をかけると圭先生はため息を溢した。