「何言ってるの!はるちゃんは全然悪くないよ!謝らないで。」







観奈は、首を横に振った。








「本当に悪いのは〜…」








そして、観奈は圭先生をギロリとにらむ。








「なんだよ〜。俺かよ。」








圭先生は、観奈の視線にため息をついた。








「ったく、悪いの俺だけじゃないでしょ!そもそも、観奈が遥の入浴時間のこと覚えてたらこんなことにはならなかったんじゃないの?そんなことも忘れるなんて管理人失格だぜ。」







圭先生がそう言うと、観奈は眉間にしわをよせた。








「ええ!?何言ってるの!?それ以前にこんなことしてこようとした先生のが悪いじゃない!」







「は?観奈こそわかっててここに来たんじゃないかよ?」







「なっ!そんなわけないでしょー!私は管理人として…」








観奈は、そう言いかけるのをやめ、軽く首を横に振った。








「はぁ…もういいわよ!私、部屋に帰る!」







観奈はそう言うと、圭先生から離れて出入り口の方へと歩き出す。







「ちょ!観奈〜。そんなに怒らなくてもいいだろぉ!」








圭先生が呼びとめるようにそういうが、観奈の足は止まらない。







「…あ!ほら、機嫌直して、俺の部屋でさっきの続きを…」








すると、圭先生がまだ話してる最中にも関わらず、観奈は俺たちの方に振り返り、口を開いた。







「はぁ?しないわよ!先生のバカッ!!!」








観奈は怒りに満ちた表情でそう叫ぶと、扉を勢いよく開けて、入浴場から出て行った。