ガラッ!








俺が倒れたまま、どうしてよいかわからずそんなことを考えていると、案の定浴室の扉があいた。








扉のあいた音にハッとして、俺は斜め後ろに顔をあげた。








「遥!?」








俺の見上げた先には、扉を開けた圭先生と観奈が驚いた顔をしていた。








「あ、あはは。こんばんわ。」








俺はとっさににっこり笑うしかなかった。








それにしても、やっぱり圭先生と観奈だったのか。
うわぁ、きまずいな…。







「こんばんわって…なんでお前が…?こんな所で何やってんだよ?」








圭先生がかなり不機嫌そうに俺を見ている。







「あ、やだ。そうだわ。忘れてた…。」







すると何か思い出したのか、観奈の瞳が丸くなった。







「今日からこの時間は、はるちゃんの入浴時間に決まったんだったわ。」







「はぁ!?まじで?」







どうやら圭先生は、俺の入浴時間のことを聞いてなかったみたいだな。








「は、はい。ヤマト兄からこの時間って聞いてましたから…。」








俺はそう答えながら体制を整えて、ゆっくり立ち上がる。







「はるちゃん、大丈夫?」







観奈が心配そうに俺を見ていた。








「うん、平気。それより俺の方こそ、コソコソ覗くみたいなことしてごめん…どうしていいのかわからなくて…。」








っていっても、俺はどちらかというと悪くはないと思うけど…(^ω^;)