湯気越しだが、その人影たちは、声とシルエットで男女であると思った。








そしてなんだか、聞いたことあるような声なんだけど…。








というか、なぜ男女が入浴場にいるんだ?(; ´_ゝ`) 
それに、湯気で見えないけど、この人達かなり密着しているよな。








…あ( ̄▽ ̄;)もしかして。








俺、とんでもない現場に来ちゃった?








「誰かに来たらどうするの?…鍵、入り口においてきちゃったままよ。」








俺が妄想する間もなく、女の声が聞こえた。








「大丈夫だって!この時間はいつも空いてるから誰も来ないって。」








その男の言葉で、俺は薄々感じていたことが確信へと変わった。








俺がそんなこんなでドキドキしてると、男が言葉を続けた。








「それは、管理人のお前が一番わかってるだろ?」








男がそう言った瞬間、俺は耳を疑った。









か、管理人、だって?










「それは、そうだけど…。」







しかも、改めて女の声を聞いてハッと気がついた。








その声の主が、観奈だということに。







じゃあ、先生って呼ばれた男は…まさか…?








俺は、男が誰なのか不覚にも心当たりのある人物が頭にうかんでしまった。








「ほぉら、わかってたんじゃん。」








改めて聞くその男の声に俺は納得の如くうなづいた。








男は間違えなく圭先生だと。








…あっ( ̄▽ ̄;)






ああ…やっぱり俺(^ω^;)
とんでもない現場に来ちゃったみたいです。