「うふふ。でも私はいつでも遠山君の味方ですから。安心して下さいね。」







そう言って歩き出す西川さんの後ろ姿を、俺はしばらくぼーっと見てしまった。








そして俺の頭の中は西川さんの意味不明な忠告で困惑した。








ただわかったことは、西川さんが俺に何かを伝えたかったということだ。








残念ながら、俺にはなにがなんだか理解は出来なかったけど。








でもいったいなんだろう。








もしかして、教師と男子生徒のことが、あの学生寮と何か関係があるのか?








はっ!Σ( ̄□ ̄;)
それともまだ俺が仰天するような秘密が、学生寮にあるっていうのか?








これ以上…俺には何が待ってるって言うんだよ!








あ━━(゚ Д゚;)━━もう!
全然わけわかんねーよ!







俺はいったいこれからどうなっていくんだ━(゜Д゜)━ッ!!!







この時の俺は、今後の蘭藤荘の生活が想像を絶するものになるとは思いもしなかった。








そして、これは後の話だが…。
あの後、俺と西川さんは、職員室に鍵を返却して、昇降口に向かうと、昇降口には俺を待っていたのか彼方がいた。
それはそれは機嫌の悪い状態で。








まぁ、その後下校したのだが、予想外にないと思っていた彼方と西川さんがふいなひょうしに口喧嘩を始めた。








俺は呆れながらしかたなく二人の喧嘩を止めたりと苦労しつつも蘭藤荘への帰路を歩んだ。







なんだかんだ様子のおかしかった彼方も、俺に謎の忠告をしてきた西川さんも、困惑してパニックになった俺も、いつの間にか何もなかったように元の俺達に戻っていた。







はぁ(; ´_ゝ`) 
それにしても、昨日に引き続きとんでもない一日だった。